クロッキーは「見て」「っぽく」描け!
はじめに
タイトルの理由
イラストは「それっぽく」描くもの
それっぽい要素をインプットするには?
実際の変化
まとめ
チームの中でのデザイナー - pixiv SPRING BOOT CAMP 2017で学んだこと -
ブログを描くのは初めてです。
インターン中は"眼力のがんちゃん"と呼ばれていました(マジになると目つきが鋭くなるらしいため)。
今回は3/6〜3/17まで行われた、pixiv SPRING BOOT CAMP 2017の体験記となります。
デザイナーとして参加して、実際にやったことや学んだことなどつらつらと書いたので、今後pixivインターンをデザイナーで受けようと思っている学生の方の参考になると嬉しい限りです。
ざっくりと自己紹介
僕は九州の大学に通う学生で、今はデザイナー志望で就職活動をしています。
デザイナー志望と言いつつも学科は情報系で主にプログラミングやってる感じなので、デザインに関してはいろんな企業のインターンに参加しつつ、独学で勉強しています。
そもそも参加したきっかけ
ポートフォリオ代わりにvivivitに作品を載せていたところ、pixivの人事の方に見つけて頂きました。
それから選考を経て、参加させて頂けることになったという流れです。
(もともとイラストは見るのも描くのも好きで、大学一年生の頃くらいからpixivにイラストを投稿していました。)
今回の意気込み
インターンに参加するに当たって、個人的にこれだけは頑張るといったことを1つ決めていました。
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”talk less, do more” とりあえずやる。 - 何かしらアイディア出たら一旦触れるものを作ってみる
デザイナーはチーム全員の思考を形にし、良さそうな案が出たらすぐにプロトタイプを作って検証するというサイクルを回すエンジンのような存在だと考えています。
そうしたサイクルを繰り返していき、「最高のサービスを作り上げる」ことが今回このインターンに参加した一番の目的でした。
何をしたのか
ビジネス、デザイナー、エンジニア職を含む学生15名にpixiv運営側から与えられた課題は「世界に向けた創作活動が盛り上がるサービスを創る」というものでした。
これまで数々の他社インターンに参加してきましたが、世界を視野に入れたプロダクト制作は経験したことがなかったため、緊張するとともに新しいことに挑戦する喜びを感じました。
実際の流れ
各チーム3人〜4人に分かれて、初日は全体のテーマにもある「創作活動」を何と定義するかについてブレインストーミング。
その結果から、僕らAチームでは
- 創作活動が盛り上がる=そもそものインスピレーションが活発になる
inspixについて
最終プレゼンでも名前の由来や配色に関しては触れる機会がなかったので、ここでさらっと紹介させてください(笑)
inspixという名前はインスピレーション(inspiration)を日常から選び取る(pick)ことから、ins + picks = inspixとしています。
わかりやすさを重視しつつ、単純に覚えてもらいやすいものにしたいと思って名付けました。
また、アイコンはインスピレーション=電球というイメージから発想を得ていて、周りのうねうねでインスピレーションが溢れ出ている様子を。
いろんな人のインスピレーションが合わさって、新たなインスピレーションが生まれる様子を色の混ざり合いで表しています。
また、電球→光→光の三原色と発想して、様々なインスピレーションが合わさった部分は白くなることから、アプリ全体の配色を白基調にすることにしました。
(引用元:三原色光模式 - 维基百科,自由的百科全书)
チームの中でのデザイナーとして活動したこと
初日に案が決まってから以降、2つのことに注力しました。
- プロトタイプをとにかく速く作る
- 次の準備を早くする
プロトタイプをとにかく速く作る
個人的にinspixのアイデアには手応えを感じていたため、1日目終了後すぐにプロトタイプを制作しました。他の人に見せてみて、反応を確かめるためです。
初期の機能案としては
- カメラ画面の上に直接ラフを書いて、背景と合わせて良い!と思ったときにシャッターを押せる
- 事前に描いておいたキャライラストを乗せることもできる
- パース線など、構図の補助となるガイドの表示
といったシンプルなものでした。
ここでpixiv社内のクリエイターの方にヒアリングを実施したところ、「シンプルなツールとして楽しみ」といったコメントや、その他あったほうが嬉しい機能などのフィードバックを得ることができました。
早くから動いたおかげでこの案にする決め手を作ることができたと思います。
次の準備を早くする
今回のインターンでは、最終の成果物がどれだけ実装できているかも評価の対象に入るといったものだったので、エンジニアにいかに早くデザインを共有出来るかが鍵になると思っていました。
そこでデザインをしっかり作らなくとも、どの画面にどの機能があるか分かるように全画面のペーパープロトタイプを作り、優先度の高い画面からデジタルでデザインを作っていきました。
そうすることで、エンジニアが必要とした画面のデザインがない!といった状況を作らないように先を回って対応することができ、開発の流れをスムーズに進めることができたと思います。
最終結果
エンジニア職の2人が最終日までに実機で動かせるレベルまで実装してくれて万全の体制で臨んだのですが、残念ながら優勝することはできませんでした。
それでもプロダクトの完成度は高い評価を得ることができたので、10日間意識し続けたことがきちんと結果に残せて良かったと思っています。
その反面、プロダクトがユーザーにどんな使い方をしてもらえるかといったことを伝えるためのダミー画像を作ることができなかったりと、サービスのブランディングに関して課題も見つかったインターンとなりました。
さいごに
インターン中、pixivのデザイナーの方にデザインの相談をしていたのですが、アドバイスの一つ一つがクリエイター目線で考えられていることがとても印象に残りました。会社が抱えているクリエイターファーストという理念が、社員にもしっかりと受け継がれている。その様子を肌身で感じることができて、ますますpixivという職場で働くことに魅力を感じました。
また、最終結果を受けて「デザイナーとしてもっとやれることがあったはずなのに」と自分を責めてしまっていたのですが、pixivの社員さんは10日間の行動をしっかりと見ていて下さっていたようで「やっぱりお前はデザイナーだと思ったよ」と言われた時には、打ち上げ後の宴会の席にも関わらず涙を流してしましました…(笑)
pixivにはUXの視点をしっかりと持ったデザイナーの方々、そして結果よりもきちんと過程を見てくれる社員の方々がいます。
もしpixivのインターンに参加するかどうかを迷っている学生がいるのであれば、迷わず参加することをお勧めしたいと思います。
そして、今回インターンに参加して確信したことがあります。
「デザイナーが速く動けば、チーム全体のサイクルも速く回る」ということです。
この事を今後も意識し、デザイナーとして就職しても会社というチームの中で、実力を発揮できる人材に成長していきたいと思います。
末筆にはなりますが、10日間身の回りのお世話をしてくださったpixiv社員の皆様、本当にありがとうございました!